会場:関西学院大学大阪梅田キャンパス
講師:松本 雄一(関西学院大学商学部教授)
今の世の中、会社組織や政界など、経済環境が目まぐるしく変化する時代に、私たちはリーダーを求めています。
私たちが考えるリーダー像とは、偉人?カリスマ?政治家?経営者?など何となくリーダー像を抱いていますが、「偉人でもカリスマでもないが、周りの人々から慕われる立派なリーダー」はたくさんいます。
リーダーシップとは?
「集団の目標を達成するために、集団に影響を与えること」
決して先頭に立たなくても、強い人間的魅力がなくても、自分なりのやり方で集団に影響を与える、そのやり方を学ぶことが大切です。
そんな中、集団のメンバーに奉仕することで集団を導く「サーバント・リーダーシップ」は従来のリーダーシップ理論とは異なる形で注目されています。
サーバント・リーダーシップとは?
ロバート・K・グリーンリーフ氏によって提唱されたリーダーシップの考え方で、リーダーである人は、まず相手(フォロワー)に奉仕し、その後、相手を導くものであるという実践哲学であり、ミッションの為にフォロワーの奉仕者になるというサーバンド(奉仕する人)とリーダーシップを融合させることを目指します。
これはフォロワーの言うことを何でも聞く事ではなく、ミッション遂行のためにフォロワーの奉仕者になることを意味します。
多くの研究者がサーバント・リーダーシップを構成する属性について挙げており、その中でもロバート・K・グリーンリーフセンター長であったラリースピアーズによる、10の属性を紹介します。
1) 傾聴
2) 共感
3) 癒し
4) 気づき
5) 説得
6) 概念化
7) 先見力・予見力
8) 執事役
9) 人々の成長に貢献する
10) コミュニティーづくり
この10属性のうち、自分に得意不得意があってもいい、出来ることからやっていく。
大事なのは長所を伸ばすこと。得意な事で満足しないこと。不得意だと決めつけないこと。なお、ミッションのための奉仕者であることで、奉仕するのが目的ではありません。
最後に、サーバント・リーダシップは驚くほどMastery for Serviceの内容を体現している実践哲学であり、関西学院はサーバント・リーダーシップを育てる上で最も相応しい大学であるとお話いただきました。
会場には約60名の参加者が皆さん熱心に聴講され、たくさんの質疑応答もありました。
次回、梅田講演会は12月9日(水)に開催します。
皆さまのご参加をお待ちしています。
◆クリスマスってどんな時?~欧米で親しまれてきた絵本や物語をとおして~
講師:広渡 純子(学校法人関西学院聖和短期大学教授)
日時:2015年12月9日(水) 14時~15時30分
会場:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1405教室
お問い合わせ先
関西学院大学大阪梅田キャンパス事務室
TEL:06-6485-5611
メール:kghub@kwansei.ac.jp